事業紹介・実績鉄道と道路の立体交差化に伴う道路整備
案件の背景
あるエリアにおいて、踏切付近における渋滞や安全性に関する問題の声が高まっていました。
これを解消するために、鉄道と道路の立体交差化のプロジェクトが始まり、弊社は立体交差後の道路の整備に関する設計業務を担当させていただくことに。
体制と期間
2019年から約1年半のプロジェクトで、メンバーは道路設計、橋梁設計、地質調査のためのボーリング、測量の各担当者が集結して組織しました。
まずは測量チームでベースとなる図面を起こし、併行して土地の調査や詳細な設計を進めていくことになるのですが・・・。
知恵の輪を解くように・・・
阪神間の鉄道周りとなると、周辺は民家が多い。用地買収が必要となった場合には、そのための資料を用意することも仕事の一つです。また、道路には一時停止の標識や信号など警察の管轄となるものも含まれます。
さらに、弊社が担当するエリアのすぐ隣のエリアは別の建設コンサルタント会社様が設計を行っていたりしますので、設計の基本的な考え方を合わせておく必要もあります。実に多くの要素があって、どれ一つ見落としても仕事は完成しません。
まるで知恵の輪を解くように、正解を模索しながら慎重に進めていく必要があるんです。
地域住民の皆さんの安全・安心が何よりのゴール
調整が多く決して楽な仕事ではありませんので、思い通りにいかないことも多々あります。そんな時には、「この仕事の先には地域住民の方々の利便性向上というとても大きなゴールが待っている」と考えるようにしていました。
そうして完成した設計は現在工事段階に入っていて、部分的に施工完成しているところも出てきています。
渋滞が緩和し、踏切での事故がなくなり、子供たちが安全に道路を利用できるようになる。特定の区間のプロジェクトではありますが、地域貢献できたと実感できる瞬間でもあります。