事業紹介・実績断崖絶壁の山林にリゾート地を開発
案件の背景
例えば山の中にホテルなどの施設を建設するとなると、地盤の強度を調べてどの辺りを造成(建物を建てるために山林を整地すること)すれば良いかを決める必要があります。
ここでご紹介するのは、ある民間企業が山林にリゾート地を開発するための造成に関するプロジェクトです。
課題
2020年から約3年かけて造成のための調査、設計を行うというもの。
山林が相手ですと一見単純そうに思われるかもしれませんが、山林のすぐ傍は海。人が立ち入れないような断崖絶壁の場所をどうやって調査したり測量すればよいのか。
クリアすべき課題は意外と多くあるのです。
最新の技術と地道な作業の積み重ね
造成の設計をするには、まず測量を行い正確な図面を作る必要があります。
多少険しいくらいの山であれば人が出向いて測量をするのですが、今回の案件は海に面した崖も多くとても人が立ち入ることはできそうにありません。そこで登場するのがドローンを利用した測量です。調査や設計ではこうしたテクノロジーの活用も積極的に行います。
一方で測量後に行う土地の境界の確認では、土地の地主さんを見つけるために地道な調査を行ったりもします(実際には専門家に依頼をするのですが)。最新の技術と地道な作業の積み重ねで造成の設計図を完成させていくわけです。
スケジュール遵守、やり遂げた達成感の大きさ
私たちの仕事は造成のための設計までですが、企業のゴールは建物が竣工して事業が実際にスタートした後です。つまり、スケジュールの遵守はとてつもなく重要なものなのです。
山林という自然が相手の仕事では、想像していなかったようなことが起こることもあります。私たちはプロとしてそれを予測し、常に先回りし、どんなことがあってもスケジュールを遵守して仕事を全うしなくてはなりません。
大きな緊張感を感じますが、やり遂げた時の達成感はそれに比例して大きいものです。あのリゾート地の造成を手がけた、そう言える日は近いです。