事業紹介・実績都市河川横、危険だらけの狭い道路の整備
案件の背景
鉄道の横に都市河川、その横に狭い道路。この狭い道路は歩道もなく自動車の間を自転車が縫って走るような危険地帯。渋滞も起こりやすく地域では整備の必要性の声が強くあがっていました。
川に蓋をしてその上を道路にすることで、道路幅を広げ安全・安心な状態にするための設計プロジェクトがスタートすることに。
体制と期間
場所によっては、河川と道路で管轄となる自治体が異なる場合が多くあります。このプロジェクトでも河川と道路の管轄は異なるため、河川部分の担当は弊社、道路部分の担当は別の建設コンサルタント会社様という状態。会社は違えど、工事をする場所は同じなので設計思想など考え方を統一しておく必要があります。
こうした調整に加えて、今回対象となった河川のすぐ横には鉄道が走っているという少し特殊なロケーション・・・。
コーディネーターとしての能力も
隣接する設計を担当する業者との協議はよくあることですが、今回はそこに鉄道会社様との調整もありました。工事による鉄道運行への影響が発生するのか否かなど、納得していただけるまで丁寧にご説明を繰り返す必要があります。
設計以前にコーディネーター的な要素が問われると言っても過言ではありません。
さらにこのプロジェクトの基本設計は、河川の水の量を考慮して冬場のみ工事を行う前提で作られていたのですが、工期を短縮する必要が出てきたために通年で工事ができるような設計に書き換えたり。似たようなプロジェクトでも、一つとして同じものはありません。案件によって本当に毎回内容が異なります。
派手さはないけれど、確実に地元住民の方が喜んでくれる
例えば、明石海峡大橋の設計といったような派手さはありませんが、相当な数の地域住民の方が毎日のようにこの道路を使っています。
そんな方々の日常が私たちの設計によって確実によくなることをイメージすると、やっぱりこの仕事をしていてよかったと思います。